CakePHPで論理削除するSoft Deletable Behavior3

『おにぎり家一粒』というお店を知っていますか?
関西にしかないのですが、その名のとおり、おにぎりを売っているお店です。

おにぎりとはいえ、あなどってはいけませんよっ。
注文が入ってから握ってくれるおにぎりはホクホクで、べちょっとしてることはありません。
塩と海苔もとても風味がよく、
「おにぎりってこんなに美味しかったのかー!」
って思えます。

関西に住んでいる人は、一度は食べてみるといいと思います。





本題なのですが、先日記事にしたSoft Deletable Behavior。
CakePHPで論理削除するSoft Deletable Behavior1

CakePHPで論理削除するSoft Deletable Behavior2

既にとあるシステムで積んでいるんですが、ぶっちゃけると、今後も使うにはちょっとなぁという感じです。
理由はいくつかあって、

1.削除する際、削除日時以外にも任意のパラメータを登録したいけど、それが出来ない。
2.削除に成功したかどうかが判らないので、別口でSELECTして削除されているかどうかを確認しないといけない。


というところですね。
1に関しては、たとえば削除する前にsaveで削除者を登録すればいいんですが、それならその時に削除日時と削除フラグも登録してしまう方がスマートです。

2に関しては、「きっと削除されているさ♪」なんてのはシステムの欠陥になりかねないので、削除されているかどうかははっきりしていないとマズイです。
なので別口で確認するのですが、わざわざ別口で確認しないといけないのがスマートじゃないです。
UPDATEする時にわかるはずの項目なのに。


という感じですので、記事にして紹介はしましたが、
あまりオススメしません。

PostgreSQLでnullをソートする

明日からシルバーウィークですねっ。
バーベキュー行ったり、仕事したりしながら、基本的にダラダラ過ごしていると思われます。


それはさておき、SQLでデータを抽出する際、ORDER BY句でソートするカラムにNULLが入っていることもあります。
例えば、

SELECT price, name FROM fruit ORDER BY price;
とした時に、
price name
100 みかん
200 りんご
400 ぶどう
いちご
と返ってくるテーブルがあるとします。
この時、いちごは値段をつけていないけど、一番先頭に表示するには、以下のSQL文で抽出できます。
SELECT price, name FROM fruit ORDER BY (price IS NULL) DESC, price;
price name
いちご
100 みかん
200 りんご
400 ぶどう
trueはfalseより大きいとなるので、price IS NULLをDESCとすることでいちごが先頭に来たのち、priceの昇順で抽出されます。

CakePHPで論理削除するSoft Deletable Behavior2

最近朝方は冷え込んできました。
私も朝はミノムシのように毛布にくるまっております。


さて、昨日の記事で紹介したSoft Deletable Behaviorですが、[CakePHP] SoftDeletable Behavior で論理削除 – Sun Limited Mt.を参考にそのままやると、特にPostgreSQLの場合にいくつか問題があります。

TINYINTという型がPostgreSQLは対応していないです。
削除フラグなのでINT型にするというのも変なので、BOOL型に変更しようかと思います。
soft_deletable.phpを開き、

$attributes['field'] => 1
 ↓
$attributes['field'] => true
$purged = $Model->deleteAll(array($this->__settings[$Model->alias]['field'] => '1'), $cascade);
 ↓
$purged = $Model->deleteAll(array($this->__settings[$Model->alias]['field'] => true), $cascade);
$this->__settings[$Model->alias]['field'] => '0'
 ↓
$this->__settings[$Model->alias]['field'] => false
$queryData['conditions'] = $Db->name($Model->alias) . '.' . $Db->name($this->__settings[$Model->alias]['field']) . '!= 1 AND ' . $queryData['conditions'];
 ↓
$queryData['conditions'] = $Db->name($Model->alias) . '.' . $Db->name($this->__settings[$Model->alias]['field']) . '= false AND ' . $queryData['conditions'];
$queryData['conditions'][$Model->alias . '.' . $this->__settings[$Model->alias]['field']] = '!= 1';
 ↓
$queryData['conditions'][$Model->alias . '.' . $this->__settings[$Model->alias]['field']] = false;

と変更。
これでBOOL型で動作すると思います。

とはいえ、ではMySQLだったらそのままでいいってわけでもなく・・・
CakePHPはTINYINT型をBOOLEARN型として扱うようで、これはこれで常にデータが全削除扱いになってしまうので、結局TINYINT型は使えないようです。
CakePHPトtinyintトboolean – [k]zi.bz


それ以外にもSoft Deletable Behaviorの挙動にちょっとした難点があり、[CakePHP] SoftDeletable Behavior で論理削除 – Sun Limited Mt.によると

「SoftDeletable Behavior を使用すると Model::del は必ず false が返ります。
これは Behavior が beforeDelete で削除フラグを立てて、モデルの del メソッドを実行させないために false を返すためです。
この点だけ注意が必要です。」

とのことなので、削除に成功したか失敗したかは別過程で取得しないといけないというネックがあります。